一軒家の維持費ってどれくらい?マンションと比較してみよう
一軒家とマンションの維持費やそれぞれのメリット・デメリットを比較形式でまとめました。毎年かかる税金や、貯金額の目安などもあわせてご紹介いたします。
一軒家とマンションのメリット・デメリット
仮に今まで賃貸マンションに住んでいたとしたら、一軒家と何が違うのか、そのメリット・デメリットはわかりにくいかもしれません。そこで、一軒家と分譲マンションのメリット・デメリットをまとめてみました。あくまで一般的なもので、人によって、メリットとデメリットが入れ替わる場合もあります。自分にとって重視するものは何かをしっかり把握できるといいですね。
一軒家 | マンション | |
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メリット |
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デメリット |
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一軒家の維持費にはどんなものがある?
一軒家を購入することでかかる費用にはどのようなものがあるか、まとめてみました。
- 固定資産税
- 所有する土地・建物に対してかけられる税金。3年ごとに見直され、市町村に納入する。税額は評価額*の1.4%が基準。
- 都市計画税
- 市町村の都市計画事業や土地区画整備事業の費用に充てられる。市町村に納入する。税額は評価額*の上限0.3%。
- 修繕費
- 一般的に10~15年毎に外装の塗りなおしや内装の修繕費100万円程度が発生すると言われている。
- 保険
- 地震保険や火災保険など。任意だが、住宅に対する保証としてほとんどの人が入っている。
*評価額…総務大臣が定めた固定資産評価基準に基づいて市町村が個別の土地・不動産に対して策定した金額。「固定資産税評価証明書」を市税事務所などで取得すれば確認することができます。
一般的な金額になりますが、固定資産税と都市計画税の合計は年間10~15万円程度になります。修繕費は100万円程度と金額が大きいので、家を購入したらすぐに積立貯金することをおすすめします。10年間で100万円貯めるには、毎月約8,400円ずつ貯金する必要があります。また大きな修繕費のほかにも家電製品の買い替えの時期でもありますので、その費用も念頭に置いておきましょう。
マンションの維持費との比較
一方、マンションを購入した場合の維持費にはどのようなものがあるのでしょうか。固定資産税や都市計画税は、マンションを購入した場合もかかります。
固定資産税は土地よりも建物に高い割合で税金がかかるため、同じ価格の物件であればマンションの方が高くなります。このほか、マンションの維持費として思いつくのはやはり管理費(共益費ともいいます)ですね。これは、管理人がいる場合にはその人件費、敷地内の清掃代、共有スペースの電気代などに充てられるものです。
それ以外にも、駐車場代や修繕積立金がかかります。修繕積立金は建物の修繕や、老朽化を防ぐための定期点検にも使われ、築年数が経つごとに金額が上がっていく傾向にあります。
一般的なファミリータイプ(3LDK)のマンションの場合、管理費(共益費):1~2万円、修繕積立金:1~2万円、駐車場代:2~3万円ほどになりますので、毎月およそ4~7万円がマンション維持費として引かれていきます。年間だと48~84万円、これに住宅ローンが加わるとかなりの額になりますね。このことから、マンションと一軒家で維持費を比較した場合、マンションの方が高くつく傾向にあるといえそうです。