注文住宅の注文から入居までの流れや期間、かかる費用などについて詳しく解説しています。

  1. 注文住宅入居までの流れを解説

注文住宅はどれくらいで建てられる?入居までの流れを解説

施工会社をどこにするのか、どんな金融商品を選ぶのかといった選択によって、家づくりの細かな流れは変わってきます。こちらのページでは、つなぎ融資を受けて、工務店に建築を依頼する場合の、注文住宅入居までの一般的な流れについて、詳しく解説いたします。

注文住宅入居までの一般的な流れ
  1. プランニング
  2. 土地探し
  3. 施工業者探し
  4. 住宅ローンとつなぎ融資の申し込み
  5. 土地の購入
  6. 工事請負契約
  7. 設計図の最終確認と建築確認申請
  8. 建築工事
    1. 地縄張りと地鎮祭
    2. 基礎工事と上棟式
  9. 引き渡しと各種書類申請

注文住宅入居までの流れ①プランニング

かかる期間
平均3ヶ月~6ヶ月

プランニングでは、住みたい住宅のイメージを具体化し、建物についてだけでなく、住みたいエリアや具体的な予算など、家族でじっくりと話し合います。特に「資金計画」については充分にプランを練り、用意できる頭金や、安心して返済できる期間、無理のない月返済額などを考慮して、借入可能な住宅ローンの金額を算出してみましょう。

注文住宅のプランニング

その際、単純に月に返済できる金額だけで決めてしまうのではなく、例えば子供の教育費や結婚、誰かが病気になったときの医療費、大きな家電や家具の買い替え、車の乗り換え、老後資金の積み立てといった、家族全員の将来のライフプランを検討し、一生涯の家計の収支を明確にした上で、家づくりにあてられる資金を確認する必要があります。

プランニングにおいて発生する費用

イメージを膨らませるために住宅展示場を訪れたり、保険会社などでライフプランニングサービスを受けたりする場合、その交通費などが発生します。

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注文住宅入居までの流れ②土地探し

かかる期間
平均3ヶ月~6ヶ月

土地探しは、必ず住みたいエリアの「地価相場」を把握してから始めましょう。総予算のうち何割を土地に充てるのかも検討し、おおよその土地購入費を前提として探すのが鉄則です。

土地を探す主な方法は、以下の2通りです。

  1. インターネットで検索する 「仙台市 土地」などで検索するか、その地域の不動産会社のホームページから売土地の情報を検索する方法です。自宅や外出先でもパソコンやスマホで簡単に土地探しができる一方、いつまでも売れずに残っている土地も多く掲載されているため、しっかりと見極めることが肝心です。
  2. 不動産屋に行って尋ねる 不動産業者の営業店舗に直接行って聞いてみると、インターネットでは検索できない、その業者だけが持っている売土地情報なども参照することができます。その反面、複数の店舗を回ったりと、手間や時間がかかる方法でもあります。

土地探しにおいて発生する費用

不動産業者の各店舗を回る場合、その交通費などが発生します。

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注文住宅入居までの流れ③施工業者探し

かかる期間
平均3ヶ月~6ヶ月

優れたデザイン力、高い施工技術、予算内で建てることができるかどうかなど、人によって重要視するポイントは様々ですが、特にデザインについては「好み」によるところが大きいため、ホームページやカタログなどを参考に、自分たちの理想により近い業者を探してみましょう。

その他住宅の性能や保証制度が信頼できるかどうか、定期点検やアフターサービスが充実しているかどうかも必ず確認しておく必要があります。

施工業者探し

いくつかの業者に足を運ぶうち、自分が求めているものを持っている会社がどのようなものか分かってくることもありますので、間取りプランや見積もりなどを実際に依頼してみて、検討してみるのもいいでしょう。

施工業者探しにおいて発生する費用

いくつかの工務店を回る場合、その交通費などが発生します。

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注文住宅入居までの流れ④住宅ローンとつなぎ融資の申し込み

かかる期間
平均1月~3ヶ月

購入したい土地や依頼したい施工業者が見付かったら、購入・契約に向けて融資を受けましょう。金融機関によっては土地だけでもローンが組める場合もありますが、家の建築プランが全くない状態だと通らないのがほとんどです。つなぎ融資は住宅ローンよりも金利が高いので、自己資金が用意できる人は土地代に回しましょう。

つなぎ融資とは?詳しく知りたい方はこちら

2007年の住宅金融公庫廃止により、それまで金利やサービスがほとんど同じだった民間の住宅ローンは、様々な返済プランやオプションが登場し、選択枠が大きく広がりました。金融機関によってもその優遇制度が大きく異なりますから、各金融機関の商品を知ることはとても重要です。必ず複数の金融商品を検討しましょう。

ローンの種類や選び方について詳しく知りたい方はこちら 施工業者探し

土地購入と設計とローン申し込みどれから進めればいいの?

土地を購入しようと不動産会社を訪ねれば「家のプランを持って来てください」と言われ、施工業者にプランや見積もりを依頼すれば「土地を購入してください」と言われ、どれから進めればいいのかと頭を抱える人は少なくありません。

なにがベストかは状況によって変わってくると思いますが、多くの人が以下のような手順を踏んでいるようです。

  1. 土地探しの際に資料だけをもらっておく 購入する予定がなくても、理想の広さに近いものがあれば積極的に資料をもらうようにし、集めておきます。この時点では、まだひとつに絞ることはしません。
  2. 間取りプランは資料をもとに作成してもらう 集めておいた土地の資料を持っていくつかの施工業者を訪ね、間取りプランや見積書の作成を依頼します。この時点では、まだひとつに絞ることはしません。
  3. 改めて土地探しをし、購入したい土地を決める 集めておいた土地の資料や間取りプラン、見積書を比較・検討し、本当に購入したい土地を決めます。「買う意思がある」ということを売主側に正式に書面で申し込む「買い付け」をします。
  4. 改めてプラン作成をし、依頼したい施工業者を決める 集めておいた土地の資料や間取りプラン、見積書を比較・検討し、本当に依頼したい施工業者を決めます。
  5. 土地資料、間取りプランを持ってローン申し込みへ 本当に購入したい土地の資料、本当に依頼したい施工業者のプランを持って、ローン審査の申し込みをします。

住宅ローンとつなぎ融資の申し込みにおいて発生する費用

各金融機関の定めるつなぎ融資の手数料(10万円前後が相場)と、融資金額によって以下の収入印紙代がかかります。

100~500万円
2,000円
500~1,000万円
10,000円
1,000~5,000万円
20,000円

これらは現金で支払うのではなく、融資実行の際にあらかじめ差し引かれているというのが一般的です。

注文住宅入居までの流れ⑤土地の購入

かかる期間
平均3ヶ月~6ヶ月

購入したい土地が決まったら、「重要事項説明書」を確認し、「売買契約」を結びます。この際、不動産業者に支払う仲介手数料の半金、印紙税(1万円~)、売買代金の一部となる「手付金」を支払います。手付金は代金の10%程度が一般的ですが、売主と買主との話し合いによって変わることもあります。

土地の購入

残りの売買代金は、引き渡しの際に売主の口座に振り込むのが一般的ですが、融資を受ける場合、金融機関から直接振り込んでもらうこともできます。不動産業者に支払う仲介手数料の残金も、引き渡し時に支払うこととなります。

引き渡しが済んだら、土地所有権の移転登記の他、固定資産税や都市計画税の清算を行います。

土地の購入において発生する費用

土地購入代金(売買契約時、引き渡し時にそれぞれ10%、90%を支払う)、売買契約書にかかる印紙税(1万円~)、不動産業者に支払う仲介手数料、(売買契約時、引き渡し時にそれぞれ半金を支払う)、土地所有権の移転登記の際に支払う登記手数料と登録免許税、固定資産税や都市計画税の清算時に日割りした金額を売主に支払います。

注文住宅入居までの流れ⑥工事請負契約

かかる期間
平均2週間~4週間

正式に依頼先を決定し、その施工業者と「工事請負契約」を結びます。事前に詳細な見積書や仕様書などの全書類を確認し、設計図や金額が打ち合わせ通りかをよく確認しましょう。

工事請負契約

工事請負契約において発生する費用

設計料全体の約10~20%程度の設計着手金、建築工事費全体の約3分の1の建築着手金が発生します。

注文住宅入居までの流れ⑦設計図の最終確認と建築確認申請

かかる期間
平均2週間~4週間

工事請負契約後、改めて希望条件や敷地条件などを反映した基本設計図、実施設計図が作られ、本見積書が提出されます。設計図の最終確認となりますので、じっくりと時間をかけて慎重に行いましょう。また、最後にコスト調整ができるかどうかもあわせて確認してみましょう。

設計と建築確認申請

全ての確認を終えたら、「建築確認申請」を役所に提出し、建築物が法に則っているかどうか審査を受けなければなりません。最終図面に変更があれば再申請が必要になりますので注意が必要です。

設計と建築確認申請において発生する費用

設計料全体の約50%を支払う他、建築確認申請費用として5~20万円が発生します。

注文住宅入居までの流れ⑧建築工事

かかる期間
平均7ヶ月~12ヶ月

地縄張りと地鎮祭

地縄張りと地鎮祭

整地が済んだら、建物の大きさの把握や部屋割りをするために、敷地に縄を張り、地面に印をつける「地縄張り」という作業を行います。この日に工事日程の説明を受けたり、図面と見比べながら境界杭の位置や敷地境界線と建物の間隔、配置を確認したりするケースもあります。

地縄張り済んだら、地鎮祭(じちんさい)という、工事の無事を祈る儀式を執り行いますが、この際マナーとして神主さんへ約3万円の謝礼を支払うのが一般的です。

基礎工事と上棟式

基礎工事と上棟式

木造建築では、基礎ができたら土台・柱・梁などを組み上げ、骨組みを作ります。屋根のいちばん上部に棟木(むなぎ)と呼ばれる部材が組み上がる日に、「上棟式(じょうとうしき)」という、棟上げまで工事が終了したことに感謝し、無事建物が完成することを祈願する儀式が執り行われます。

上棟式にあたっては、棟梁や職人さんへのご祝儀、お神酒、米、塩、宴会の料理などを用意しなければなりませんが、最近ではコスト削減のために上棟式を簡略化するケースも増えています。

基礎工事が終わったら、屋根や外壁、玄関ドアやサッシなど外部建具が取り付けられ、完成が見えてきます。現場には積極的に足を運び、職人さんを労ったり、注文内容に間違いがないか確認するようにしましょう。

下地ボードを張る作業が終わると、大工さんたちは現場を離れます。もし直接お願いしたいことや確認したいことがあれば、この作業の前に伝えておくようにした方がよいでしょう。

建築工事において発生する費用

工事中間金として、建築工事費全体の約3分の1が発生します。

注文住宅入居までの流れ⑨引き渡しと各種書類申請

かかる期間
平均2週間~4週間

工事が完了したら、建築確認申請の通りに建物が完成しているか、工事監理者、役所による検査が行われ、施主や工事責任者、設計者が立ち会い、あらためて仕上がりの確認をします。設備の動作確認や、傷・汚れのチェック、設備の取扱説明書や保証書の所在などもしっかり確認しましょう。問題が無ければ引き渡しとなり、鍵や書類一式が手渡されます。

引き渡しと各種書類申請

引き渡しが完了したら、新築建物の登記簿を作るための表示登記と、権利書を作るための保存登記の申請が必要になります。

また、申し込みをしていた金融機関との正式なローン契約を行います。

引き渡しと各種書類申請において発生する費用

不動産の所有権を得るための登記手数料、登録免許税、ローン契約の保証料、印紙税、火災保険や地震保険などに加入する場合はその保険料、団体信用生命保険料、融資事務手数料、不動産取得税などの支払いに加え、新居への引越し代、家具購入費などがかかります。

引き渡しと各種書類申請
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