宮城県の土地価格相場や魅力
宮城県は、東北最大の都市である仙台市を中心に都市化が進んでいながら、海や山に囲まれ自然も残った土地です。東北地方の中心で企業の支店や学校も多く利便性も高いので、宮城県に家を建てたいという人も多いのではないでしょうか。
宮城県に家を建てるときに知っておきたい、土地価格相場や宮城県の特徴、その魅力について紹介していきます。
宮城県で注文住宅を建てるなら知っておくべき宮城県の特徴
注文住宅で家を建てるなら、土地選びは大切です。住みたい地域の特徴についてよく知った上で、今後の人生において長い目で見て暮らしやすい場所を選びましょう。宮城県の気候やアクセス、物価といった特徴について解説していきます。
宮城県の中心部は温暖で暮らしやすい気候
東北地方と聞くと大雪が降って寒いのではと心配になる方もいるかもしれません。宮城県はエリアによって気候が大きく異なります。
仙台市を中心とする中央部は温暖で降雪量も多くなく、非常に暮らしやすい気候です。気象庁によると1981~2010年の観測期間における仙台市の最大積雪は17cmです。もちろん雪が積もることはあり、車を使用するなら冬用タイヤが必要となりますが、雪が積もるとしても数センチなので生活しやすい地域だといえます。
一方、宮城県の西側は奥羽山脈に接しており、雪の深い地域もあるので注意が必要です。
主要都市へのアクセスが良く便利
宮城県は高速道路や新幹線、空港などの交通網が発達しており、主要都市へのアクセスも良く便利な街です。東北新幹線を使うと東京までは最短1時間31分で行くことができます。県の中心には東北自動車道が走っており、車での主要都市へのアクセスも大変良いです。他にも常磐自動車道、三陸自動車道、県内の自動車道といった高速道路が整備されています。
仙台空港は東北一の空港で、国内外の主要都市へ行くことができます。
また、仙台市は南北に長い宮城県の中央部にあって、県内の南北の交通網が充実しているので、県内のどこに住んでも仙台市へのアクセスがしやすいという特徴もあります。
宮城県は全国の都市の中で物価が安い地域
住宅を建てて暮らすとなると、その土地の物価も気になるところです。宮城県は全国の都道府県の中で比較的物価が低いので、生活費を抑えて暮らしやすい土地です。
2016年の総務省統計局の調査によると、「消費者物価地域差指数」は98.5で全国35位です。「消費者物価地域差指数」とはその年の地域間の物価水準の差を示す数値で、全国平均が100なので、宮城県は全国の都市の中では物価が低いといえます。食料品に関しては97.5で全国40位となっています。
宮城県は山や海、街などエリアによって特色がある
宮城県には35の市町村があり、大きく仙台エリア、県北エリア、県南エリア、三陸エリアの4つに分けることができます。それぞれのエリアに特色があるので、理想の暮らしができるエリアに土地を選んでいくと良いでしょう。
仙台市を中心とする仙台エリアは商業の中心で、企業や商業施設なども多く大変利便性の高い地域です。大学なども多いので学生や研究者も多く活気があります。
登米市、栗原市などの県北エリアは温泉なども豊富です。白石市、角田市などの県南エリアは豊かな自然が残っている地域です。石巻市や気仙沼市などの三陸エリアは太平洋に面しており、漁場や観光地などが多い地域となっています。
宮城県の土地価格相場
宮城県は田舎と都会の良さをあわせもっており、大変住みやすい街です。東京などに比べると土地価格も低く、手軽な価格でマイホームを持つことができます。
では宮城県で土地を購入するには、具体的にどのくらいの費用がかかるのでしょうか。宮城県で人気のエリアの土地価格相場を紹介していきます。
仙台市
宮城県に住むなら、やはり県庁所在地の仙台市に住みたいと考える人が多いのではないでしょうか。仙台市は政令指定都市にも指定されている東北地方で最大の都市で、オフィス街や商業施設も多いので通勤にも生活にも大変便利な街です。
仙台市は5つの区に分かれており、それぞれの区に特徴があります。それぞれの区の土地価格相場と特徴を見ていきましょう。
- 仙台市青葉区(中心部を除く):37万円/坪
- 仙台市で最も人口が多く、市の中心となっているのが仙台駅の西側に位置する青葉区です。東西に細長く、東側が仙台市で最も栄えたエリアで、仙台駅を中心に商業施設やオフィスビル、高層マンションが立ち並んでいます。街中の近くは土地価格も高くなりますが、北仙台や旭が丘など土地価格は抑えられて住みやすい場所もあります。
- 仙台市宮城野区:49.2 万円/坪
- 宮城野区は、仙台駅の北東側から海沿いの仙台塩釜港にかけて広がる地域です。仙台駅周辺の西部地区は新都市としての開発が進み、その周辺には閑静な住宅街が広がっていて豊かな自然も残っています。津波浸水エリアあり。
- 仙台市若林区:47.5 万円/坪
- 若林区は仙台駅の南東側から海沿いまでの地域で、名取川と広瀬川に挟まれています。駅に近い西側は住宅街が広がっており、東側は田園地帯となっています。地下鉄東西線の開通で値上がりしています。津波浸水エリアあり。
- 仙台市太白区:45万円/坪
- 仙台市の南に位置し、仙台市の中で2番目に人口が多いのが太白区です。IKEAやショッピングモール、区役所などがある長町エリアが人気です。津波浸水エリア若干あり。
- 仙台市泉区:40 万円/坪
- ファミリー層に人気のエリアが、仙台市の北端に位置する泉区です。自然豊かな地区で公園なども多いのが人気の理由で、商業施設やスポーツ施設も充実しています。泉区にある泉中央駅から仙台駅までは仙台地下鉄南北線で約16分で、泉中央駅は始発駅なので通勤通学に大変便利です。
名取市
名取駅から仙台駅まではJRで約15分で、本数も多いので仙台市で働く人にも人気の街です。仙台市は土地価格が高いので、予算に合った価格の物件になると中心部から離れた不便な場所になってしまうということもありますが、仙台市の南側に位置する名取市は、交通の利便性が魅力です。
- 名取市全エリア: 35 万円/坪
- 2007年には東北本線経由でJR仙台駅と仙台空港を直結する「仙台空港アクセス鉄道」も開通し、仙台空港まで10分と、交通面ではますます快適になりました。また、車での移動は近くに東北自動車道と仙台南部道路を結んで仙台南インターチェンジがある他、仙台東部道路が通じ、仙台空港、名取の各インターチェンジがあります。津波浸水エリアあり。
まとめ
宮城県は東京などに比べると土地価格も安価で、気候や物価においても住みやすい魅力のある土地です。特に仙台市の中心部などは人気で土地の価格も上昇傾向にあります。
エリアによって特色があるので、注文住宅を建てるならその土地の特色と自分の理想の生活をじっくり考えた上で土地を選んでいきましょう。